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配信ドラマ探検記 昭和オヤジがネトフリ・アマゾンその他の密林を征く

配信ドラマを見て批評したり感想を言ったり、ツッコミを入れたりボケたりします。

「三体」(Netflix) 第1シーズン 見る前に読むか?読む前に見るか?

三体 Netflix
ご機嫌いかがですか?短期の出稼ぎを終え、
田舎に戻ってこれ休養に努める阿覧澄史あらんすみし
でございます。
先日、くだんの如く書斎でうだうだしておりますと
愚妻が朝から何やら大騒ぎしておりました。
何事かと思っておると
スマホに見たこともないTIKTOKの請求がきて
気持ち悪い。これはアカウントを乗っ取られたので
はないか?」
とアップルに問い合わせ、TIKTOKの連絡先も探し
今にも消費者相談センターに相談する
勢いでございました。
 
しかし請求額をよく見たら「60円」でありまして
「オマエ60円ぐらいでよくそこまで騒げるな」
と諌めたのでありますが
「最近は小さな金額から詐欺が始まるというでは
ないか。放置したら全財産取られてしまう」などと
ずーっと昼まで言い続けているのであります。
あまりにもうるさいので部屋でウダウダもままならず
ワタクシも真相究明に乗り出すこととあいなった
のでございました。
 
捜査状況としては
・愚妻はTIKTOKなど見たこともないのに
 アップルから「tiktok 60円」の請求メールが来た
・もちろんスマホTIKTOKのアプリも入れてない
・(ワタクシもケチだが、愚妻は輪をかけて)ケチな
 ので課金など絶対しない
・時々愚妻のスマホをいじる娘は「私じゃない」と
 否認
・愚妻はスマホを置き去りにした覚えはない
 
ワタクシは関係者一同をメインダイニングに招集
(居間にいた家族のとこに行っただけ)、
被害者(愚妻)に事情を聞き、
ポカンとしているバーバ(義母・85歳)はほっとき
「フツー考えると犯人はハー子だけど、
覚えはないのか?」とハー子(娘・10歳)に尋ねた
のでありますが「知らない」と否定。
早くも事件は迷宮入りかと思われたのでありますが
その30分後、
娘が愚妻にメモを渡したのでありました。
メモには
「ごめんなさい。犯人は私です」の文字が…。
 
娘の自供によると、
友達と遊んでる時に、スマホを持っている友達が
TIKTOKのゲームで遊んでいて、
仲間はずれになりたくなくてIpad(愚妻と共用)に
ダウンロードしたということでありました。
 
「買う時の指紋認証(愚妻の指紋で登録してある)
どうしたの?」と聞くと
「設定に追加の指紋認証(自分の指紋)を入れた」
とのこと。
「オマエそんなことできるのか!?」と
驚愕する父でありました。
そんなこと、おとーちゃんも出来ないのに…。
恐るべしデジタルネイティブ世代。
 
 
Netflix レビュー (感想)>
「三体」2024年米
原作    劉慈欣
制作総指揮・脚本 アレクサンダー・ウー
       デビッド・ベニオフ
       D・B・ワイス
監督    デレク・ツァン
      ミンキー・スピロ ほか
出演    ジョバン・アデボ
      ロザリンド・チャオ
      リアム・カニンガム
(1シリーズ 8話)
 
(巻頭のあらすじ)
1960年代。文化大革命の中国。吊し上げられ殺され
た大学教授の娘・葉文潔は、その専門知識を買われ
内モンゴルの紅岸基地に送られ、極秘プロジェクト
に参加する。
そこで宇宙人からのメッセージを知り、
彼女は地球の運命を決める重大な決断をする。
 
時が過ぎて現在。イギリス・オックスフォード。
今までの研究成果が意味をなさなくなるような
実験結果が続き、次々と研究プロジェクトが
中止となり騒然としている学界で
一人の女性物理学者が自殺する。
それは葉文潔の娘・ヴェラ葉であった。
 
ヴェラの教え子たち(オーギー、ジャック、
ジン、ソール、ウイル)の前にも
様々な奇怪な出来事が降りかかりはじめる。
それはすべて、「三体」と呼ばれる
異星人に関わっていたのであったー。
 
 
 
奇跡の傑作と名高い中国SF小説「三体」を
「ゲームオブスローンズ」のチームが
ドラマ化したものであります。
ワタクシ、チャレンジ優先のため見られなかったので
ありますが、以前からずっと見たかったシリーズで
今回やっと宿願が叶いました。
 
とはいうものの、実は見る前に悩んだのであります。
「三体」は続編もありますが、正編の話は
3部作で「三体」「三体Ⅱ 黒暗森林」「三体Ⅲ
死神永生」とありまして、
ワタクシは第1作しか読んでいないので
見る前に読むか
読む前に見るか
どっちが正解なのかと。
 
結局
中国版ドラマ「三体」は30話もあるけど
ネトフリは8話。
なのでストーリー的には第1作分くらいしか
進まないだろうという判断で見始めたのであります。
 
ところがどっこい
ネトフリ版はストーリーを3部作から
まんべんなく切り取って持ってきておりまして
(時間設定は3部作並行らしい)
知らない話がたくさんあったのでございました。
(中国版は30話で第1作分の話だったらしいが…)
 
さらに中国版は原作に忠実ですが
ネトフリ版は舞台をイギリスに変えておりまして
登場人物もキャラ変したり、
置き換えしたりしておりまして
あんまり原作先に読んでるからストーリーがわかる
というものでもないかなという感じでございました。
 
つまり
この結構小難しい「三体世界」を理解できつつも
ストーリーのすべてを知ってるわけじゃないので
面白く見られるという意味で
「『三体』の第1作だけ読んで見る」
というのが
ちょうどよかったような気がいたします。
 
そして、このNetflixの「三体」も
原作のエッセンスを壊さず、かといって
難しい物理学の理論や天文学を詰め込むことなく
コアなSFファンにも、一般の視聴者にも
ちょうど良い、バランスの良い作りであった
と思う次第であります。
 
文革の近衛兵によるリンチから始まり
「夜空のウインク」
謎のカウントダウン
宇宙人の仕組んだビデオゲーム
陽子サイズのスパイコンピューター「智子」
(「ともこ」ではない。ソフォン。)
ジャッジメントデイ号の運河での虐殺
階梯計画など。
見どころ満載の中で
原作になかったオックスフォードの4人の
恋愛と友情、穏やかな繋がりが
美しい風景と共に描かれて行きます。
 
ワタクシは大きに満足いたしました。
(今頃見てるけれど…)
 
でも
早く続きが見たい。こうなったら
原作読まずに我慢して待つ覚悟であります。
 
追記 メイキング見たら
  各監督がビデオゲームのシーンで
  「こんなの撮れるかな?」と尻込みする中
  「カンタン。このシーン楽しい!」と
  平気で撮影していたそうであります。
  (スタントンはピクサーで「ファインディ
   ングニモ」とかアニメ撮ってた監督)