ご機嫌いかがですか?
子供のエレクトーン発表会に行ってまいりました
阿覧澄史あらんすみしでございます。
こういう保護者がたくさん来る場は苦手なので
ありますが、円滑な親子関係を維持する上で
必要でございますので、渋々ながら会場である
田舎の大ホールに足を運んだのであります。
ワタクシ、こういう場で正しい保護者として
振る舞いたいのでありますが、いまだにあたふた
したり、余計なコト言ったりしてしまうので
ございます。
この日も目立たぬように息を潜めて子供達の
演奏を見ておりましたが、
だんだん苛立ってまいりました。
音楽とは「自由」なものでありまして、
すべからく演奏者は「開放感」「楽しさ」を
表現しなくてはいけないというのが
ワタクシの持論でございますが、
どうにも子供達のノリが悪い。
「教室は何を教えているんだ!
音楽の楽しさを教えておるのか」
という気分になってきたのでございます。
(発表会にノリなんか誰も求めてないのに…)
そんな気分のところ、プログラムナンバー8番
小学六年生4人のグループ演奏で
「マンボNO5」「テキーラ」の
マンボメドレーが始まりました。
これこそ「ノリが全て」のラテン音楽でございますが
六年生の皆さんは全くノってる様子なく
アクション皆無で下向いて懸命に演奏しております。
「まー演奏会だから仕方ないか」とは
思ったのでありますが、
ちょっと悲しくなってまいりました。
そして、「マンボNO5」お決まりの
ブレイクで「ウッ!」ってシャウトするとこで
予想通り演奏の子供は誰も叫ばず、
すごく気持ち悪かったのでございます。
そのうち曲は「テキーラ」に変わりました。
この曲もやっぱりブレイクで
「テキーラ!」と叫ぶのが決まりであります。
「今度こそ言ってよテキーラって」と
祈っておりましたが
どうも無理そうであります。
そしてその瞬間ー。
ワタクシが耐えきれず「テキーラ」と
叫び(はしなかったが小声で口ずさ)んでしまい
近くの人々に失笑されてしまったのでありました。
(フツーいうだろ「テキーラ」って!
ラテン系の学校ならみんなで大合唱してるって!)
ますます保護者会とか行きたくなくなる
ワタクシでございました…。
アマゾンで見た映画レヴュー(新作なのか?)
「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ」(2023年米)
脚本 デビット・ヘミングソン
監督 アレクサンダー・ペイン
出演 ポール・ジアマッティ ドミニク・セッサ
ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ
もうすぐ1971年、冬休みを間近に控えたアメリカ・
ニューイングランドの全寮制高校・バートン校。
偏狭で生徒たちから嫌われている歴史の先生・ハナムは
帰郷できない数人の生徒のお守り役を命じられる。
休みにも関わらず勉強や運動を強いるハナムに
渋々従う生徒たちだったが、中の一人、金持ちの
スミスの父親が現れ、他の生徒たちも一緒に
スキー旅行に連れ出す。
残されたのは親に連絡の取れない嫌われ者のアンガス
だけであった。
嫌われ者の先生ハナム、アンガス、そしてまかないの
おばちゃん・メアリーの3人だけの学校生活が
始まるー。
なんの予備情報もなくボーっと見始めたところ
とても2023年の映画に思えないようなアナクロさで
ありまして、「なぜこんな映画を今?」と
思わせるのでありますが、
なんだか見ていて心地よいのであります。
この心地よさはなんなのだろうと考えつつ
見続けておりますと、どうも1970年ぐらいの
設定の話らしいというのがわかってまいりました。
そういえば、画調もその頃のフィルムに近く
カット割りの仕方も昔見たアメリカ映画みたいな
気が致します。
つまり、ワタクシが親しんでいた昔の映画の
雰囲気になるように作られていて
その心地よさだったようであります。
後で考えると、巻頭のプロダクションタイトルが
まるでフィルムに傷のあるような、古い映画に似せた
ものだったのですが、これは
「まるで1970年に作った映画のように、この映画を
作りますよ」という示唆であり、決意表明だったので
あります。
ストーリーもまた古風な寄宿舎の物語で
そんなにすごいことも起こらないし、
大感動するようなミラクルもなく
しみじみとした話でございまして
(よくある話といえばよくあるのだが
それもまたノスタルジック)
特にワタクシのようなひねくれオヤジは
嫌われ者のハナム先生にグッときてしまいました。
まだ今ならアマプラで配信しております。
阿覧澄史あらんすみしおすすめでございます
機会がありましたらぜひご覧ください。
え?
みんなもう見てる?
結構話題になった映画だった?
すみません不勉強で。
ネトフリばっかり見ててワタクシ
この映画知りませんでした…。
追記
それにしてもこのタイトル
なんとかならなかったのでしょうか?
タイトル見た時
「ハングオーバー 消えた花ムコと
史上最大の二日酔い」を連想して
ドタバタコメディかと思ってしまった…。
たとえば
「1970年の居残りたち」「情けないホリディ」
「寄宿学校の冬休み」「居残りの聖夜」
とか。ダメ?