
ご機嫌いかがですか?相変わらず田舎でグータラ過ごしております
阿覧澄史あらんすみしでございます。
このところ、あまりにもネトフリ一辺倒の生活でございましたので
久々に図書館に行って本を借りてきて読みました。
でありまして、あまりマスコミに露出することのなかった昭和の大作曲家の
素顔を語る、とても興味深い本でありました。
ワタクシが一番衝撃だったのが、近田春夫さんが最近気づいたこととして
「松本伊代の『センチメンタル・ジャーニー』のモトネタは
ギルバート・オサリバンの『アローン・アゲイン』だった」
と言う話でございます。
「純潔」はヴァン・モリソンの「ワイルドナイト」。
みたいなことだったらすぐ納得いくのでありますが、
「センチメンタルジャーニー」と「アローンアゲイン」では
曲調があまりに違いすぎてにわかにはわかりません。
しかし、コード進行なり、曲の展開を比べるとなんとなく理解できる
のでございました。なるほどー。
「センチメンタル・ジャーニー」が1981年発売なので、44年越しに
謎が解明されたような気分になった次第であります。
ありますが、読み終えてから読書記録を調べたら、
ワタクシこの本読んでました…。七年ぐらい前に。
読み終わるまで全く気が付かなかった…。(ボケ老人か!)
ネトフリ100本完全チャレンジ その84
「レモニースニケットの世にも不幸なできごと」
2017年〜2019年 米
原作 レモニー・スニケット(=ダニエル・ハンドラー)
脚本 ダニエル・ハンドラー ジヨー・トラッツほか
監督 バリー・ソネンフェルド ボー・ウエルチほか
出演 ニール・パトリック・ハリス マリナ・ワイズマン
パトリック・ウォーバートン
(3シーズン 25話)
何でも齧るサニーという赤ちゃん)は自宅が火事になり両親を亡くしてしまう。
行き場のなくなった3人はオラフ伯爵という(近くに住む)遠い親戚に預けられる
ことになるが、オラフは3人をこき使い、遺産相続のために14歳のヴァイオレットと
の結婚を画策する。
3人はその能力で必死に結婚を阻止し、オラフ伯爵の悪事を暴き、逃げ出すことに成功
するのだった。
しかしその後も後見人の間を転々とする3人にオラフが別人に化けて付き纏う。
周りの大人たちはオラフに騙され続け、3人の流浪の旅は続くー。
「世にも不幸なできごと」と言う児童文学シリーズのドラマ化だそうです。
タイトルバックからしつこいくらい
「これは不幸なことばっかり起こるから見ないほうがいいぞ!」
と言い続けるのでありますが、これは原作のコンセプトなのでありましょう。
そして、狂言まわしというか「案内人」としてレモニー・スニケットさんが頻繁に画面
に登場してしゃべりまくるのでありますが、どうも原作小説の子供向けの語り口を
生かすためにいるようでございます。
(しかしながら英語ネイティヴではない我々外国人には邪魔なだけなような気もいたし
ます。)
オラフ伯爵役のニール・パトリック・ハリスはプロデューサー兼任でもあり
とにかく張り切って熱演しております。いろんな変装もして
「子供が見てるし頑張っちゃおう」的な印象を受けました。
大人が見るとうざいです(子供向けだから仕方ない)。
画作りもなかなか凝っておりまして、ゼンマイ仕掛けじみたルックは
「MIB」のバリー・ソネンフェルドがメイン監督だからでありましょう。
全体として一生懸命作っていて、そこは好感なのでありますが
ストーリーがやはり子供騙しなのであります。(だから子供向けだって!)
さらに中盤になると
「人は善人と悪人に分けられない シェフサラダのように」
などと教訓がのしかかってきて、「単純な勧善懲悪」にもしてくれないので
カタルシスさえないのであります。
教育的には良いと思いましたが、ドラマとしてはどうなんでしょうか。
タイトルソングも「見ちゃだめだ」と言ってたし
ワタクシのようなオヤジが見るようなものではないと言う気がいたしました。
でも子供にコレ見せたいかと言われると、
あんまり…かな。
そういうわけで今回ワタクシのオヤジ度の高さが如実に現れましたが
次回は「刑務所のルールブック」。
韓流ですが「賢い医師生活」の制作チームなのでちょっと楽しみであります。