google-site-verification=KIy-X9iDqXIY9zGnEkwFZafIwUVgYzJ-SWYyVTghl4Q

配信ドラマ探検記 昭和オヤジがネトフリ・アマゾンその他の密林を征く

配信ドラマを見て批評したり感想を言ったり、ツッコミを入れたりボケたりします。

「極悪女王」ネトフリ100本鑑賞チャレンジ#82

極悪女王 Netflix
みなさまご機嫌いかがですか?
毎日まるで親の仇のようにネットフリックスを見て
ネトフリチャレンジを進めている阿覧澄史あらんすみしでございます。
しかし、「コブラ会」の最後のシーズン(シーズン6:パート3)が配信になり
続きが気になっていたので初日に早速全部見てしまいました。
 
内容をちょっとだけいうと、前回めちゃくちゃになった
「セカイタイカイ」が紆余曲折の末いつもの「バレー」で再開、
前回の「マット落とし生き残り対決」のような奇抜なルールの試合も
なく割とまともだったのでございますが、最後はありえないような
無茶なプレーオフで決着がつくのでありましたー。
(言うなれば「コブラ会」というタイトルに立ち戻った感じ?
これを見たらきっとあなたも言うでしょう。
そんなわけねえだろ!」と…。)
 
そんなこともありつつ、格闘技ドラマつながりで
今回のチャレンジは「極悪女王」であります。
 
ネトフリ100本完全視聴チャレンジ その82
「極悪女王」2024年日本
企画・脚本 鈴木おさむ
監督 白石和彌 茂木克仁
(1シーズン 5話)
 
 
ビューティペア」が大好きな松本香は母と妹と、
貧しいながらも明るく暮らしていた。
(酒を飲んで暴力を振るう父が帰ってこなければだが)
香は就職し、地道に働こうとするが
どうしても夢を捨てきれず女子プロレスのオーディションを受け、
入門を許される。
同期の長与千種、北村智子(ライオネス飛鳥)らがデビューする中
くすぶっていた香はやがて悪役への転向を命じられ、
極悪女王への道を歩き始めるー
 
ドラマはビューティペアが「かけめぐる青春」をリングで歌うとこから
始まりますが(この構成がいい!とオヤジは思いました)
舞台は80年代、「クラッシュギャルズ」で第2次女子プロブームの
真っ只中、悪役として一世を風靡したダンプ松本の物語。
ふつーならば当然クラッシュギャルズが主役になりそうな題材で
ダンプ松本を主役にしたのが慧眼であります。
 
 当時、女子プロレスというもの自体「スポーツ」というより
「見せ物小屋」に近い胡散臭いイメージのものでありました。
(小人プロレスとかも一緒にやってたし、
全日女子は「興行師」というか「どさ回り芸人」みたいだし、
TV中継は今話題のフジテレビだし、
逆にそのサーカス的な胡散臭さが魅力でもあったような気がする)
それを体現するような存在が「悪役」ダンプ松本なのでありましょう。
 
ストーリーは原作というか、史実(?)に沿って進んでいきます。
 前半松本香がダンプ松本になるまでの話が若干長いです。
全日女子の同族経営者・松永兄弟がうさん臭くていい味出してます。
(「胡散臭い」ばっかり言ってるようでありますが、
他に的確な表現が見当たりません。語彙が少ないのか…
そして中盤はどっちかというと長与千種の話がメインになり
ちょっと中だるみする気がいたしますが、
後半「極悪同盟ダンプ松本」になるとパワー全開、
ストーリーとかどうでもいいとばかり俄然ファイトシーン
ばっかりになって参ります。
反則技の応酬が続き、もはや「なぜ」「なんのために?」
とかもなくなりカオス状態に。
そしてカオスなまま、ラストのダンプ引退試合に突入。
 
それまでと変わらずめちゃくちゃな展開になるのでありますが
最後の最後に「ダンプの想い」が凝縮されるような
シーンになります。
(あえて詳しくは申し上げませんが)
茶番といえば茶番。
仕込みといえば仕込みなのでありますが
逆に素朴さを感じると言いますか
よくわからないけど
ワタクシ、なんだか感動してしまいました。
 
持っていき方が上手いというか、
「ここを見せたいがために全体を構築したんじゃないか」
とも思えるような気がいたしました。
 
いつ無くなるかも知れない胡散臭い場所で
情熱をかたむけて取り組んだ女子レスラーとスタッフ、
それに熱狂するファン。
そんなもはや忘れられてしまうような世界の再現。
胡散臭さがあるからこそ、とても魅力的でございます。
(うさんくさいって何回言うんだ!)
 
 
さてこの胡散臭いブログも残り18回。
次回は「ペーパーハウス・コリア:統一通貨を奪え」であります。
次もモアベターよ。