清水の舞台から飛び降りる覚悟で、大金を費やし、つ、ついに新しい
MacBook Proを買ってしまった阿覧澄史あらんすみしです。
(まあフツーのMacの金額ですが、ワタクシにとっては
十年に一度ぐらいの大きな買い物でございました…)
早速設定をして使ってみるとあまりに軽快なので
びっくりいたしますが、新たな機能や使い方に関しては見当がつかず
「豚に真珠 猫に小判 ジジイにM4」
みたいな感じになっております…(とほほ)。
ネトフリ100本完全視聴チャレンジ その81
「アッシャー家の崩壊」2023年米
原作 エドガー・アラン・ポー
脚本 マイク・フラナガンほか
監督 マイク・フラナガン マイケル・フィモナリ
(1シリーズ 8話)
巨大製薬会社を経営するアッシャー家。
父でありCEOのロドリックを中心として悪どい商売をしてきた
ハイソな一族である。
しかし会社の役員であったロドリックの子供たち6人が
2週間のうちにそれぞれ非業の死を遂げ、
アッシャー家は崩壊の危機にさらされる。
やがてロデリックは「全てを告白する」と
長年アッシャー家との因縁をもつ連邦検事C・オーギュスト・デュパンを
朽ち果てた生家のアッシャー屋敷に呼び出す。
そこでロデリックが語ったのはー
エドガー・アラン・ポーの小説「アッシャー家の崩壊」が原作の
スリラー(ホラー?)シリーズであります。
ポーを知らない人はあまりいないと思われますが
簡単に説明すると「スティーブン・キングのご先祖様みたいな
小説家」です。(簡単に説明しすぎ!)
…ええ、まあそういうわけで
ポー原作というとものすごく古いゴシックな映像を
思い浮かべてしまうのでありますが、このドラマの舞台は
現代的な製薬会社やセレブな生活でありまして、
小説「アッシャー家の崩壊」のロデリックの告白を
話の軸として
1話ごとに「大鴉」「赤子病の仮面」「モルグ街の殺人」「黒猫」
「告げ口心臓」「ゴールドバグ(黄金虫)」「落とし穴と振子」
といったポーの有名な詩や小説の設定やイメージを
現代に変換して落とし込むという感じでございました。
言うなればポーのパッチワークでありまして、
E・A・ポー好きな人にはたまらないだろうなあと思われます。
(世の中にどのくらいそんな人がいるのか見当つきませんが…)
ポー作品をそんなに知らないワタクシは、うろ覚えの情報を駆使して
「モルグ街はオランウータンだっけ?」とか
原作をどう使っているのか色々想像しながら見て楽しんでおりましたが
原作をよく知らない人が見ても重厚なゴシックホラーと
セレブ一族のドロドロな内紛劇がうまく混じっていて、
面白く見せられたドラマだと思う次第であります。
(チープな「怖がらせ」演出は少ないですが、グロいシーンは
結構あり)
さて半年も休止していたことをとぼけるかの如く怒涛の更新を
続けております(それほどでもないか)当ブログ、
次回は話題作「極悪女王」でございます。
またご高覧のほどよろしくお願い申し上げます。
追記①
エピソード1のタイトル「もの寂しい真夜中に(A midnight dreary)」は
詩篇「大鴉」の一節のようでございました。
追記②
ルークスカイウオーカー=マーク・ハミルが弁護士役で
何気なく出てきております。(ワタクシは不覚にも見終わるまで
気づきませんでしたが…)