みなさまいかがお過ごしですか。
ちょっと休んでおったのを埋めるが如く更新しております
阿覧澄史あらんすみしでございます。
前回もお話しいたしました岐阜方面への旅でのことですが
ワタクシ「歌碑」に2つほど遭遇いたしました。
観光地にある歌碑なるものは、うーんと古いムード歌謡とか
童謡みたいなものだったような気がするのですが
今回見つけたのは、歌が流行していたのを知ってるレベルのもので
自分が年齢を重ね、もはや歴史の一部となっていることを実感いたしました。
(変な実感。)
なんでも美濃が出身地だそうでありまして
小4の娘が「どんな歌?」と聞くので
道端でイントロから熱唱してあげました。
途中で音を上げて
「もういい!」
と言っておりましたが、ワタクシ興が乗ってしまい
「♪君はどうして いるのかと〜!」まで歌い切って
娘に嫌がられました。(妻にも)
もう一つは岐阜の長良川の湖畔、鵜飼い見物の桟橋近くに
「TBSザ・ベストテン12年間ベストテン第1位記念」と
銘打ってあります。そーいや、テレビでよく聞いたような
気がいたします。
「私鉄沿線」で懲りたのか娘は「どんな歌?」とは
聞いてきません。それなら言われる前に歌ってあげようと
熱唱しようとしたら…
あれ? 歌えない。
絶対頻繁に聞いてたはずなのに。
歌詞を見ますと
「水にきらめく かがりびは」
???
メロディが浮かばない!
演歌ファンではなかったがザ・ベストテン見てたから
渥美二郎の「夢追い酒」だって
(下手したらB面の「おもいで北千住」だって)歌えるのに、
大川栄作の「さざんかの宿」だって、小林幸子の「おもいで酒」だって
歌えるのに「長良川演歌」はなぜか歌えない。
不思議な曲であります。
(すみません。いつにも増してどうでもいい話でした…。)
そんなわけで今回は映画
「ロマンティックじゃない?」でございます。
ネトフリ完全チャレンジその68
「ロマンティックじゃない?」2019年米(映画)
脚本 エリン・カルディロ デイナ・フォックス ケイティ・シルバーマン
監督 トッド・シュトラウス・シュルソン
出演 レベル・ウィルソン リアム・ヘムズワース アダム・ディヴァイン
建築家のタマゴ、ナタリーはそのふくよかな体型も相まって
恋愛に無縁な生活を送っていた。(というか自己肯定感が低すぎて
事務所の同僚からの好意も気づかない)
そんなある日、ナタリーはひったくりに合い、犯人を返り討ちにするが
争っているうち頭を打って病院に担ぎ込まれる。
そして目を覚ますとー
そこはPG13指定のロマンティックコメディ映画の世界だった。
イケメンとはなぜか偶然の出会いをする。
嫌な隣人がなぜか気のいい「ゲイの親友」になって現れるし(ラブコメには
なぜかそういうキャラがよく出てくる)
仕事場にはなぜか意地悪なライバルがいる。(必ず!)
ダウンタウンの薄汚れた部屋は花で飾られた広いアパートメントに変わっているし、
(主人公はどんな貧乏でも広くて綺麗な部屋に住んでいる)
音楽とともに衣装替えのモンタージュははじまりそうになるし、
(なぜかいつも衣装替えするモンタージュがある)
街の人々は振り付け完コピでミュージカルをやってくれる
(なぜか見知らぬ人が振り付けを知っている)
…etc。
リアリストのナタリーは絶望し、このインチキな世界からの
脱出を試みるが…
端を発し、「ローマの休日」「プリティウーマン」「ユーガットメール」など
山のように作られてきたロマンティックコメディ。
今回は、いうならば「『よくある主人公の友達のデブキャラ』を主役にした
ロマンティックコメディのパロディ」でありまして、
ロマンティックコメディ映画をたくさん見ている人ほど
楽しめるという趣向になっております。
ただ、パロディではありますが、そこに批判精神はなく
アイロニーはないのでサラッとストーリーが展開。
「多分そういうふうになるんだろうなあ」という相手と
うまくいく、
結局予定調和ハッピーエンドとなります。
(はっ。ネタバレか?)
せっかくだからもう一ひねり欲しかったかなというのが
ワタクシの感想でございました。
次回は「私の”はじめて”日記」。
完全なティーン向けドラマであります。
果たして60過ぎたおっさんが見てどうなのでありましょうか。乞うご期待。